MEET門脇で展示中の漫画動画
「あの時、こどもだった 私たちからつたえたいこと」
に、7月22日、新しく3名分のストーリーが追加されます!
石ノ森萬画館 さん、漫画家の井上きみどり先生、そして、多くの声優さんに協力いただき、「石巻ならでは」のオリジナルな伝承コンテンツが実現しました。本当にありがとうございました!
開館時からの3名分と合わせて、6名分のタイトルと概要を紹介させていただきます。
ぜひ、MEET門脇に見に来てください!
「私たちは被災したけど 10年間、泣いてくらしていたわけじゃない」
近藤日和さん
震災時、小学校6年生。日和山のふもとにある門脇小学校で地震にあい、生徒・教員と共に集団で日和山へ避難。
「暗い気分にさせたいわけじゃない」と、苦しみや悲しみだけでなく、被災体験や避難所生活のストレスの中での楽しみ、震災をきっかけにみつけたものを、自分なりの視点で表現。
漫画:井上きみどりさん 声優:TARAKOさん
「こどもだって色々なことを感じていた」
武山ひかるさん
震災時、小学校4年生。家族と車で高台へ避難、一旦自宅へ戻ろうとしたところで津波にあう。
避難所を転々としながら生活する中で「子どもでもできることがあり、力になりたかったが何もさせてもらえなかった」という思いを抱えて過ごした経験から、子どもの視点での語り部や、絵本による伝承の取り組みを継続。
漫画:井上きみどりさん 声優:高山みなみさん
「友達の死がボクの背中を押した」
渡辺雄大さん
震災時、小学校4年生。家族と車で避難中に津波にあうが、通りかかった男性に助けられ危機を逃れた。
心に蓋をするように震災から目をそむけていたが、幼いころから親しかった友人が亡くなった場所が、彼の父の手により未来を担う子どもたちの遊び場として生まれ変わったことを機会に、「昔、そういうことがあった」ですまされないように、と語り部を開始。
漫画:井上きみどりさん 声優:木村良平さん
「ボクの失敗をいかしてください」
阿部任さん
震災時、高校1年生。実家の裏山に避難せず祖母と2人で2階にいたところ、家ごと流され9日後に救出。
9日間の実体験やその後のメディア取材に対する思い、そして、判断を誤り多くの人に迷惑をかけてしまったとの後悔から「ボクのようにならないで」とのメッセージを発信。
漫画:井上きみどりさん 声優:野島健児さん
「その指定避難所、本当に安全ですか?」
志野ほのかさん
震災時、小学校6年生。地震後、体育館に避難したが、そこも津波に襲われ何とかギャラリーに登り助かった。しかし自分の帰りを待っていた祖父が津波の犠牲に。
高校生から語り部を開始し、指定避難所での被災体験から「想定を裏切るのが災害」と、家族との事前の話し合いの大切さを伝承。
漫画:井上きみどりさん 声優:井上ほの花さん
「あの時、おかあさんを止めていたら…」
高橋さつきさん
震災時、小学校4年生。震災で祖父、両親と、母のお腹にいた妹を亡くす。
あの日、地震の後に学校に来た両親が家に戻ることを止められなかったことを後悔し、「同じ思いを経験してほしくない」と中学校3年生から語り部として活動。
漫画:井上きみどりさん 声優:相良茉優さん
子ども視点で震災を伝える漫画動画は、既に実施しているMEET門脇での上映、子ども団体とのワークショップのほか、今後、防災学習での展開を検討してゆきます!