日頃より当法人が目指す活動にご理解・ご協力を頂き心より感謝申し上げます。
この度、2018年12月に新たに代表理事に就任し、改めて挨拶を申し上げます。
当法人は、2011年3月11日の東日本大震災発生後に発足した「NPO・NGO連絡会」の事務局機能からスタートし、2011年5月に前身となる「一般社団法人石巻災害復興支援協議会」として設立されました。
2012年11月に「みらいサポート石巻」に名称を改め、石巻のより良い未来に向けた取り組みを行う地域のリーダーや団体と共に石巻を支える活動に移行しました。
2015年7月には公益社団法人となり、現在は震災支援の連携から震災伝承の連携にシフトし、石巻市で語り部等の震災学習や南浜つなぐ館の運営を継続しながら、各地域の伝承の担い手との連携をサポートしております。
2011年3月11日、私たちは生涯経験したことの無い大津波が押し寄せ、多くの尊い命と暮らしが奪われました。
あの日の災害が無ければ、今も笑って過ごせた日常。
自然災害は人間の力で止めることはできませんが、災害から命を守ることは出来ます。
今後もどこかで必ず発生する自然災害。その時、一人一人が災害から命を守る行動をとれる社会を実現したいと思います。
命を第一と考え、命の大切さを伝えるネットワークをつなぎ、多くの人たちと支えあい、学びあっていきたいと考えています。
東北の被災地では防潮堤や高盛などのハード的な対策を時間や費用をかけて進行し景観も変化しています。
しかし、尊い命が犠牲となった事実と向かい合い、伝承してゆく防災・減災のためのソフト面の活動は不足している印象です。
個人やNPOの方々が、強い想いを持って語り部等を行い、各地で震災を後世へつないでいく努力をされています。当法人は、その思いをつなぎ、伝承活動を担う方々を支える活動を継続していきます。
東日本大震災から8年。
石巻市を中心に活動してきた「公益社団法人みらいサポート石巻」ですが、東日本大震災での多くの犠牲、苦しかった経験や教訓を全国へ発信し、岩手・宮城・福島をはじめとして伝承活動を支える地域も広がってきたため、2019年4月1日に法人名を「公益社団法人3.11みらいサポート」へと変更いたしました。
あの時の辛く悲しく残酷な思い。
その思いを、もう日本の誰ひとりとして経験しないですむように、伝承活動を継続し、生き抜く力を育む活動が次世代へつながっていけばと思います。
これからもより一層のお付き合いをいただきますようお願い申し上げます。
公益社団法人3.11みらいサポート
代表理事 鈴木 典行