南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。
初めてのことで、「臨時情報って?」、「何をしたら?」という方も多いと思いますので、行政等から出されている情報(例:内閣府「南海トラフ地震臨時情報が発表されたら何をすればいいの?」)を参考に、「大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まって」いる機会に、自分ができることを考えて、少しでも行動に移していただければと思います。
能登半島地震でも、「東北のことがあったから」と備え、声をかけあい、早期避難をしていただくことができた事例があります。
(参考:あの時プロジェクトin能登)
3.11の2日前の3月9日にも、大きな地震がありました。
南海トラフ地震は、東日本大震災よりも震源も近く、津波到達時間も短く、10倍規模の甚大な被害が想定されています。
臨時情報を「念のため」のギアをあげる期間と捉えていただき、家具の固定、備蓄の買い足し、家族や同僚との安否確認の確認(電話じゃない方が良いです)、避難先(複数)の確認、など、普段「やった方がいい、とわかってはいるけど出来ていない」事を、行動に移していただくチャンスにしていただければと思います。
私たちが活動する石巻市南浜地区では、大地震が来ても避難しない方、戻ってこられる方がたくさんいらっしゃったのが現実です。
石巻の南浜地区では、防潮堤を超えてから日和山まで到達するのに、たったの4分間。
地震から津波まで約56分間。
前の余震からは約2日間。
それぞれの時間に、ほんの少しの行動、ほんの一瞬の判断をしていれば、守れた命がありました。
「臨時情報」で落ち着かない気持ちになっていらっしゃる方も多いと思いますが、地震が起きてから出来ることは、本当に限られています。
石巻では、今日も、親子で伝承施設にお越しいただいています。遠方の方も、オンラインでの語り部や、震災を伝える漫画を読んでいただくことで、伝わるものはあるかと思います。
災害は、「臨時情報」が出ている地域・期間だけに起こものではありません。
夏季休暇で帰省される方、逆に仕事の方、旅行される方、いろいろいらっしゃるかと思いますが、災害から命を守るため、それぞれの立場で、今、出来ることを一つでも行動していただけますよう、お願いいたします。