カテゴリー:私たちのこと

インターン生 ブログPart1

みなさん、はじめまして。
1月23日に京都から石巻に来て、公益社団法人3.11メモリアルネットワークにてインターンをさせていただいております、鈴木洋太郎と申します。

私たちは、広域伝承連携部門と地域伝承推進部門の2部門で、「命をつなぐ 未来を拓く」を合言葉に、事業を展開しています。インターン生という私の目線から取り組みを紹介させていただき、少しでも私たちのことについて知っていただけるよう、3月末までのインターン期間に、計3本ブログ記事を公開予定です。

まずは、この1か月の間に私が携わらせていただいた活動を2つ、具体的に紹介いたします。

広域伝承連携部門の活動として、「2022年東日本大震災伝承活動調査」速報版の作成をお手伝いさせていただきました。この調査は、岩手・宮城・福島の3県で震災伝承活動に取り組む団体及び施設のみなさまにご協力いただき、震災伝承活動の全体的な傾向を把握することを目的に行っているものです。各団体や施設のみなさまにおうかがいのメールをお送りし、返信いただいた内容を整理して、速報を公開いたしました。
被災3県の伝承団体や施設とつながり、民間団体ながら広域的に調査している点は、私たち3.11メモリアルネットワークのひとつの大きな特徴といえます。
こうした調査は広域連携部門の活動のひとつにすぎず、マクロな視点で震災伝承活動を捉えて取り組んでいる民間団体がある、という事実そのものが私にとっては新鮮なものでした。

地域伝承推進部門の活動では、1月26日に開催されました「令和4年度文部科学省学校安全指導者研修会」において、講師の方々との調整、バス手配、石巻市震災遺構門脇小学校でのガイド、会場設営等で3.11メモリアルネットワークとして携わらせいただきました。
文科省主催のはじめての対面での安全指導者研修会の舞台として石巻が選ばれ、全国から100名近い先生方を一堂にお迎えすることができました。私にとってはインターンを開始して4日後の行事であり、携わるといってもほとんど見学に近い形でした。しかしながら参加された先生方から想い溢れるご感想をたくさん頂戴でき、このような機会のもつ可能性を私自身強く感じることができました。

私がこの1か月、さまざまな方のお話を伺うなかで考えたこと、感じたことをひとつ紹介させてください。

先日開催いたしました、第5回東日本大震災伝承シンポジウムのなかで、私より若い登壇者が「心の隅で3.11のことはずっと思っていたけれども、どうしたらよいのかわからなかった」と仰っていました。この方のご発言のように、自身のうちにどこか引っかかる部分はありつつも、「自分は津波を経験していない」、「当時東北に住んでいたわけではない」、だから震災伝承に携わる「資格がない」、「おこがましい」、「負い目を感じる」として、震災について真っ正面から向き合うことを避けてきた人が、実はかなり多いのではないかと、感じたのです。私自身も、そのひとりでした。


 
何かに真正面から向き合うことは怖いことです。だからこそ、このままではいけないとは思いつつも、一歩踏み込むことを躊躇してしまったり、自分事として捉えることを避けてしまったりするのは自然なことなのではないかと感じます。先に述べました学校安全指導者研修会で、講師の先生が「他人事を自分事に」と力強く述べておられました。心に引っかかるものを持ちつつも、「自分事」として向き合うのは怖い、負い目を感じる・・・そんな想いから、どこか「他人事」のままとどまってしまっている人たちの背中を少しでも後押しできるような仕掛けを3.11メモリアルネットワークとして提供できたら、それはとても素敵なことだと勝手ながら感じています。

ここに取り挙げた以外にも、日々さまざまな取り組みを3.11メモリアルネットワークとして行っています。施設運営やプログラム開催、震災伝承に関する行事の企画運営や広報はもちろん、なかなか表には見えにくい調査活動、取材対応、団体の運営資金に関する事務的な業務など、「なんでも屋さん」といっても過言ではないくらい、多岐にわたります。あと2回ほど、私がブログを書かせてもらう予定ですので、そのなかで少しでもその一端をご紹介できるよう努めてまいります。ぜひ引き続きお読みくだされば幸いです。

長文になってしまいましたが、最後までお読みいただいたみなさま、本当にありがとうございました!

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