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インターン生 ブログPart3

私たちのこと

 3.11メモリアルネットワーク、インターンの鈴木が執筆させていただく「インターン生ブログ」のPart3です。研究活動の一環で、1月23日から石巻で勉強させていただいておりましたが、本日3月31日、京都に戻ります。私が2か月と少し、メモリアルネットワークに携わりながら学んだこと、感じたことをまとめさせていただきます。

 3.11メモリアルネットワークでは、
・石巻南浜津波復興祈念公園に関する業務(参加型運営協議会など)
・東日本大震災伝承活動調査の集計(第1弾・第2弾の速報)
・行事の準備運営(広域伝承連携部門アドバイザー会議、学校安全指導者研修、伝承シンポジウム、仙台防災未来フォーラム、3.11のつどいなど)
に関する業務のお手伝いをさせていただきました。

 あわせて
・日赤オンライン語り部LIVE
・南浜つなぐ館での公開語り部
・みやぎ東日本大震災津波伝承館での県内語り部
・大学生の語り継ぎプログラム
などもお手伝いさせてもらいながら、一聴衆として貴重なお話をうかがいました。

 これらの業務のなかでお会いした皆様を中心に、あらためてお時間を頂戴し、私の研究を進めるうえでの聞き取りにもご協力いただきました。京都に帰ってから、改めて教えていただいた内容としっかり向き合い、考え続けていきます。お話を聞かせていただいたみなさまに、この場をお借りしまして、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 3.11メモリアルネットワークでのインターンを通じ、私が最も考えさせられたことは、「伝える」ということの大切さと難しさです。

 日々の業務のなかでの電話応対、メールでのやりとり、事務所やMEET門脇にお越しくださったお客様へのご挨拶など、大人として生きていくうえで必要なコミュニケーションもインターンを通じ学びました。また、「インターン生ブログ」等の作成を通じ、実際に自分の思いも発信させていただきました。そしてなにより、3.11メモリアルネットワークが、震災伝承を軸とする団体である以上、日々様々な形で、様々なメッセージを「伝える」活動にかかわらせていただきました。

 「外」から来た私にとっては、何を、いつ、誰に、どうやって「伝える」のか、そこに1人ひとりのスタッフのみなさんが真摯に向き合いながら、日々活動を進めている印象を強く受けました。スタッフのみなさんの使命感の強さに圧倒されることもありますが、それは「伝える」ということがそれだけ大切で、そして難しいことだということを示しているということなのかもしれません。

 石巻滞在中の10週間でかかわらせていただいてみなさんが、それぞれの「震災」に対して、それぞれの向き合い方で、向き合いつづけておられます。私も私なりに向き合い続けたいと思っていますし、さらに石巻で教えていただいたことを論文にまとめる以上、「伝える」その一翼を担うことになるという責任を大きく感じています。

 私の論文では、石巻南浜津波復興祈念公園となったエリアを中心に、「場所」への感情や記憶がどのように理解され、このさきの震災伝承や地域社会の中でどのようなプレゼンス、役割を果たしうるのか、ということを考えていきたいと思っています。本当にたくさんのことを学ばせていただいた10週間でしたが、まだまだ知らないこと、きっと一生わからないことも多々あります。

 石巻でお世話になったみなさんとも、本当に温かく私を迎え入れてくださいました。だからこそ、まだ石巻に行ったことのない方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度足を運んでほしいと心から思っております。私も引き続きお世話になる予定です。そして石巻で学んだこと、感じたことを自分なりに「伝える」、その仲間が1人でも増えたら、と願っています。

 3回にわたる「インターン生ブログ」を最後までお読みくださったみなさま、本当にありがとうございました。