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【街ミッション】高校生受け入れ

 12月7日と9日の二日間、石巻西高校1年生の3名が「街ミッション」としてMEET門脇に来てくださいました!

 以前、石巻西高等学校にて地域探求型フィールドワーク「街ライブラリー」が実施された際、みらいサポートの活動内容を生徒の皆さんに紹介させていただき、今回は生徒を事業所で受け入れフィールドワークを実施する「街ミッション」として、MEET門脇のお仕事を体験いただきました。

 最終日には山梨の修学旅行でプログラムが入っていたため、実際にMEETを案内いただきました。わずか2日間という短い時間ではありましたが、無事にミッションを遂行いただいた3名の感想を掲載します。

 

◎齊藤妃麻理さん

 1日目はまずMEET門脇とみやぎ津波伝承館の見学をしました。自分も小さい頃ですが、実際に体験した震災について改めて詳しく学ぶことができ、とても刺激を受けました。
 特に日和幼稚園の子ども5人が亡くなった話はとても印象に残りました。自分と同じくらいの年だった子が助かるはずだったのに、助かることはできなかったという事実と、津波に飲み込まれたあと、さらに火災に巻き込まれたという話を聞き、本当に辛かっただろうと胸が苦しくなりました。

・MEET門脇を案内した感想
 なかなか自分の言葉で伝えるのは難しく文章も完璧ではなかったけど、なんとか無事に終えることができました。普段では絶対に経験することのできないことをすることができ、本当に良かったと思うし、自分の言葉で人に伝えるという難しいことも、自分もできるということがわかって自信につながりました。

 

◎浅野百々花さん

・MEET門脇を案内した感想
 知らない人の前で話すのは、ほぼ初めてでとても緊張しましたが、何度か練習してその通りにできてよかったです。少しでも、山梨の高校生に伝わっていたらいいと思います。

・今後につなげたいこと
 また必ず、東日本大震災規模か、それ以上の地震や津波が起こる日は来るし、そう遠くないと思うので、その時は、ここで見たものや聞いたこと、遺族の方々の「こうすればよかった」という思いを思い出して、自分の命だけでなく周りの人の命も守れるような行動をしたいと思います。

 

◎佐藤奈央さん

 1日目にMEETの説明をしてくれた藤間さん(スタッフ)の、人のために行動できる勇気に私は驚きとともに感動しました。誰かのために行動するというのは思っていても実際にはできないことが多いと思います。印象に残ったのは、高校2年生のときに阪神淡路大震災が起こり、何もできなかった自分にすごく後ろめたさを感じていた藤間さんは、東日本大震災が発生したときに、後悔しないようにボランティアをしたということです。
 私たちはこの2日間で多くの被災者の方々の声を聞きました。早く逃げていれば、また、戻らなければ助かったなど、危機感をあまり持っていなかったということがわかりました。私は、佐藤美香さんの「人の死の上にある教訓はない」という言葉が胸に刺さりました。

・今後につなげたいこと
この佐藤美香さんの言葉を受け止め、私たちはこのような思いをする方をもう二度と出さないために、今後も防災に対して意識して理解していくことが大切なんだと改めて思いました。

 

 3名はとても真摯に私たちの言葉に耳を傾け、学んだことを山梨の修学旅行生に理解してもらうため、試行錯誤されていました。説明するためには、まず自分自身の中で理解する必要があるため、「なぜ命を守る行動が大切なのか」をより深く考えていただく機会になったのではないかと思います。ぜひ、今回の経験を忘れず、友人・家族の方に広めていただけたら幸いです。

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