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企画展示「門脇小学校」~門小と共に歩んだ郷土の歴史と思い出~

3.11を学ぶ

これまで南浜つなぐ館では、関東大震災や阪神淡路大震災など過去の災害や復興祈念公園に関する企画展示を行ってまいりました。

ただいま南浜つなぐ館では、2020年2月29日まで企画展示「門脇小学校」~門小と共に歩んだ郷土の歴史と思い出~を開催中です。

今回の企画展示は、地域住民の方やかつての在校生が南浜・門脇地区のランドマークのような存在である門脇小学校にまつわる記憶や部分保存に対する思いをふせんに書いて頂けるスペースもあり、一方通行の展示方法ではなく、来館された方とのふれ合いによって完成する地元密着型の展示です。もちろん初めて南浜つなぐ館にお越しになる方でもかつてここになった街の記憶をたどれるような内容です。

現在、門脇小学校は震災遺構としての部分保存を目指して校舎の解体工事が進んでいます。

門脇小学校は開校以来、地域の方から親しまれた思い出の詰まった場所です。東日本大震災により被災し、閉校した後も、震災の脅威や教訓を伝える存在としてそこに在り続けています。

今回の企画展示は、開催にあたり特定非営利活動法人石巻アーカイブの邉見清二氏、小野寺豊氏、かつて南浜地区にお住まいだった八島慎治氏や、かどのわき町内会会長の本間英一氏にご協力いただきました。

1月4日には郷土史家の邉見清二氏をお招きして、ミニトークを開催させていただきました。門脇小学校の卒業生や震災当時に教職に就かれていた方なども来館され、熱心に耳を傾けておられました。

年末年始には地元の方をはじめ帰省されているご家族や南浜つなぐ館に初めていらした方も展示をじっくりと眺めていました。

企画展示や、かつての南浜地区の模型を見て懐かしむ方も多く、中には偶然にも館内で同じ門脇小学校出身の同級生同士が再会して話に花が咲く場面もありました。企画展示を見て、お客様同士やスタッフと門脇小学校に関する思い出や、部分保存に対する思いを語り、ペンをとってふせんに書いてくださる方もいらっしゃいました。スタッフとお客様、あるいはお客様同士のふれ合いが、地域の大切な記憶を後世に伝えつなぐきっかけとなるかもしれません。