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南浜つなぐ館からの避難訓練について

2020年2月11日に南浜つなぐ館からの避難訓練を実施しました。かどのわき町内会、一般来館者の皆様、当団体スタッフの約20名にご参加いただき、終了後には振り返りの時間を設け、地域や復興祈念公園での避難のあり方についてや、次回の避難訓練実施に向けて活発な意見が交わされました。

現在、南浜・門脇地区で整備が進められている復興祈念公園の基本方針には「来訪者の安全を確保する」という文言が盛り込まれており、有事の際には、多くの来訪者の避難が適切かつ円滑に行えることが求められます。公園内にある市民活動拠点で震災伝承活動を行う団体として、私たちは災害が起きた時には自身だけでなく、伝承施設の来館者や震災学習プログラムの参加者の安全も考えなければなりません。その時、1人でも多くの命を災害から守るために、避難訓練を実施しました。

今回の避難訓練は「午後2時30分に宮城県沖を震源とする震度6強の地震が発生し、大津波警報が発令。高さ7mの津波が40分後に到達する」という想定のもとに、【南浜つなぐ館の来館者として避難するチーム】、【復興祈念公園の植樹エリアから作業中に避難するチーム】、【門脇小学校前から団体アテンド中に避難するチーム】、【当団体の事務所から避難するチーム】という4つのチームに別れて、それぞれの地点から日和山の鹿島御児神社へ向けて避難行動を開始しました。
4チームの中では、植樹エリアから避難してきたチームが最も時間を要し、終着点まで25分かかりましたが、どのチームも30分以内に避難を完了することができました。

避難完了後に、門脇東復興住宅の集会所にて、大判地図を見ながら避難した経路やかかった時間、気づいた点などを共有する振り返り会を行いました。
参加者やスタッフからは「必要なものを持って来館者の避難誘導を行い、ブレーカーを落としたりするだけでも思ったより時間がかかってしまった。」、「高齢者や介助が必要な方と一緒に避難するには工夫が必要だ。」、「祈念公園の敷地内にも防災無線や避難場所の方向を示すサインが必要なのでは?」といった意見や感想があり、次回の避難訓練につながる有意義な機会となりました。

3.11みらいサポートはこれからも避難訓練を通して、地域の皆様と共に助け合いながら、1人でも多くの命を災害から守れる社会の実現に向けて努力してまいります。

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