南浜つなぐ館では、3月26日(月)から28日(水)までの3日間、公開で「3.11メモリアルネットワーク春休み企画~あの日のいろんなこと~若者トーク3days」を行います。震災伝承の活動をしている10代、20代がそれぞれに3.11にまつわるいろんなことをお話しする企画です。
■日時
①3月26日(月)13:00~16:00
②3月27日(火)13:00~16:00
③3月28日(水)13:00~16:00
■場所
東日本大震災メモリアル 南浜つなぐ館
(石巻市南浜町三丁目「がんばろう!石巻」看板隣)
※カーナビや地図アプリ等の示すルートではたどり着けないことがあります。ご来館の際は、こちらの地図(画像)をご参照ください。
東日本大震災発災当時、小学校中学年〜中学生だった生徒の中には震災伝承に取り組んでいる若者がいます。「16歳の語り部」など、若い世代による語り継ぎが広く知られるようになり、仲間とともに活動するグループも立ち上がりました。しかし一方で、被災した各地で個々に活動を行う若者たちもおり、同世代ではあっても、案外つながりは多くなかったのだそうです。
そんななか、2017年11月に震災伝承の広域ネットワーク「3.11メモリアルネットワーク」が発足し、3月9日に行われたシンポジウムをきっかけに、何人かの震災伝承に取り組む若者が顔をあわせることになりました。
シンポジウムでの「若者トーク」の様子。3人の大学生と、ファシリテーターの佐藤敏郎さん。
会場の付近では、展示も行われました。これは、「写真で伝える被災地」の高校生が持参した作品です。
2018年3月現在、3.11メモリアルネットワークには若手の語り手だけで16人の会員さんがいます。今回の「若者トーク3days」でも、そうした皆さんににお話しいただくことになっています。
たくさんの方に、彼らの経験や思いを聞いていただける機会であると同時に、様々な活動をする彼ら自身がお互いを知り合う機会でもあります。日々それぞれの場所で、それぞれに悩みも抱えながら伝承に取り組む若い世代のつながりが、一人一人の活動や日常にとって意義あるものになることを願っています。
先のシンポジウムは「伝える力 地域を超えて 世代を超えて」というテーマのもとで行われましたが、東日本大震災から7年が経ち、この4月に小学校に入学する子どもたちは震災後に生まれ育った世代であることからもわかるように、「世代を超えて伝える」ことはすでに現実的な課題となっています。地域全体で、次の世代へどう伝えるか、若い世代をいかに支えるかを考え、実践していく時期にきています。