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南浜フィールドツアーを開催しました

3.11を学ぶ

ゴールデンウィークに、南浜フィールドツアーを開催しました。

南浜・門脇地区は、元々約1,800世帯もの人が暮らす住宅街でしたが、2011年の津波で壊滅的な被害を受け、門脇町にできた堤防道路より海側(「がんばろう!石巻」看板や南浜つなぐ館のある場所も含む)は災害危険区域に指定されています。
南浜フィールドツアーは、南浜町にのこる東日本大震災の被災の痕跡をあるき、この場所にあった街の暮らしをたどるツアーです。自然災害のこと、日々の「当たり前」の生活のことを、参加者お一人お一人が考えるきっかけになればと思い、5月4日(木・祝)、6日(土)に午前・午後各1回開催しました。ご参加いただいた24名の皆さま、誠にありがとうございました。

南浜つなぐ館を出発して30分ほどの短いコースですが、この範囲だけでもいくつもの街の思い出や被災時の体験談がのこっています。下の写真は和食レストラン「磯ぶん」の跡地を見学しているところです。建物の基礎やバスタブ、暖炉などがあり、磯ぶんさんからいただいたレストランのメニューや写真などを見ながら、ここに生活があったことの一端を垣間見ることができました。

この一帯は「石巻南浜津波復興祈念公園」建設予定地でもあります。「浜」・「街」・「祈念公園」の場所性を重ねるというコンセプトにあるように、宅地化以前の自然から2020年度完成予定の祈念公園に至るまでのこの土地の変遷が感じられるようなデザインが考えられています。
下の写真は「聖人堀(しょうにんぼり)」の蓋のうえに立っているところです。この水路がどんなふうに住民に親しまれてきたのか、どうして暗渠になったのか、公園としてはどう整備されていくのかなど、お話しして歩きました。

皆さまにいただいた貴重なご感想を活かし、6月以降に開催できるように現在準備をしているところです。詳細が決まり次第、WebサイトやFacebook等でお知らせします。