インターンやボランティアに来てくれた皆さんから、体験した仕事のこと、考えたことを記事にしていただくシリーズの2回目は、認定NPO法人 杜の伝言板ゆるる主催の「NPOで高校生の夏ボラ体験」で8/10〜12の3日間ボランティアに来てくれた、石巻市内の高校生たちです。
【第2回】石巻地方の高校生4人(1〜3年生)
私は今回の活動とは別に大川小学校に何度か行ったことがあります。やはり何度行っても被害の規模が違いすぎて、別世界に来たような感覚になります。
そして今回の活動で、兵庫県宝塚市の高校生と一緒に大川伝承の会の方からお話を聞くことが出来ました。
宝塚市の高校生は話に真剣に話を聞き、口々に「津波って怖いね」という話をしていました。
やっぱり県外から震災を学びに来るということは、石巻市民にとっても私にとっても物凄く嬉しいことです。そして少子高齢化が進む今だからこそ若い私たちがこれから震災を伝えていかなければいけないと思いました。
私は、これからの世代にどんどん受け継いでいくために自分の体験談や今回の活動についてたくさんの人に話していきたいと思います。
8月11日の午前中に灯篭の準備の手伝いをさせてもらいました。
そして夜に行われたココロの灯りでは、準備した灯篭が色とりどり飾られており、震災から少しずつ前進している石巻を実際に見ることができ感動しました。
7年経った現在でもたくさんの人が見に来ていて少しは復興に向けて力になることができ嬉しかったです。
その中で飾られてあった灯篭には「がんばろう」・「応援してます!」などのメッセージが書いてあり子供から大人までの人との繋がりを形として見て、支えられて今があるのだと改めて感じました。
復興を願っている人のためにも被災地としての石巻でなく、元気な石巻を見て頂くため石巻の良さを伝えていきたいと思います。
夏ボラ二日目、私たちはとうろう作りの手伝いをするために南浜つなぐ館に行きました。
着いた時には、もう商工会議所青年部の方々が作業を始めていました。
それからすぐに、私たちはとうろうの作り方を教えて頂きました。
とうろうの作り方は、ガラスの小さめのビンにカラフルな紙を巻き付けてセロハンテープでとめる、というものでした。
最初は、全然できずお手本のように出来なかったのですが、だんだん慣れてきて作るペースも早くなっていきました。
私以外の3人も早くなっていったように見えました。時間になったので、帰らなくてはいけなくなってしまったのですが、とてもやりがいを感じる作業だったなと思いました。
次の日私たちは、前日に使われたとうろうを片付けるお手伝いに行きました。片付けは、やり終わった後なので地味な作業だと思うのですが、だからこそやってみたいなと思いました。
時間になったので帰ろうとしたら、商工会議所青年部の方々から感謝されました。私は清々しい気持ちになりとても嬉しかったです。
私は2つの伝承施設について紹介したいと思います。
1つ目は、石巻にある「つなぐ館」です。つなぐ館には、東日本大震災の時の写真、文字、声などで記録に残っていました。また石巻津波伝承ARというアプリがあります。
震災前、震災後で同じ所から撮った写真を見比べることができて小さい子が見ても分かりやすいと思うので震災を知らない世代にも伝わっていけばいいなと思います。
2つ目は、「南浜つなぐ館」です。南浜つなぐ館では、震災直後の「がんばろう!石巻」看板の写真や、過去の街並み模型、どのように街が変わっているかの大画面での動画などが展示されています。
それを見てあの時は寒くて暗くて怖かったなと思い出しました。だけどたくさんの人に助けられました。これから震災以外のことでも周りの人たちの役に立てればいいです。
本当にとても良い体験をさせてもらいました。ありがとうございました!