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地域の高校生によるMEET門脇ボランティアガイド_夏ボラ

3.11を学ぶ

 今年の夏は「まきボラ」「夏ボラ」と2度、地域の高校生を3日間づつ受入れボランティアガイドに挑戦してもらう機会を創ることが出来ました。本日(8月22日)は「夏ボラ」の最終日。 「3日間の企画なのに1週間ぐらい来てたぐらい濃かったです」と笑顔で言ってくれた高校生は、2組27名へ自分の言葉を届けていました。

 特に午後には、埼玉から19名の高校生+先生2名+添乗員1名+新聞社1名と人数も多く、前日から「緊張する~」と言っていましたが、午前中のガイドで地元の方から頂いた「地元のことを知ろうとしている姿が、とても心強い」や「何度もMEETには来ているが、見ていた展示のバックグラウンドを知ることができ新しい意味付けをしてくれた」などの言葉をかけていただいたことで、午後のガイドが驚くほど成長していました。
そんな2人が経験を通して気づいたことや想いを書いてくれました。

●玉澤さん(高校2年生・震災時2歳)

 私がこのプロジェクトを選んだ理由は大きく2つあります。
1つ目は、私が出身も育ちも石巻なのに東日本大震災についてどのくらいすごいものだったのかを知らなかったので地元石巻について理解を深めたいという気持ち。2つ目は、保育所(当時2歳)に居たときに津波が来るかもしれないからと先生の車で自分より小さい子を膝の上にのせて逃げたということや、保育所も被害を受けたのでアパートの部屋で保育所が再開するも庭がなく暇だったことなどの記憶があったので、3.11メモリアルネットワークのボランティアに生かせると思ったからです。

 ボランティア3日目に埼玉の高校生たちにMEET門脇を案内するため、事前学習として門脇小学校、伝承交流施設MEET門脇、みやぎ東日本大震災津波伝承館、石巻南浜津波復興祈念公園、日和幼稚園の慰霊碑の5つを見学しました。

門脇小学校は中に入って見学したことがなく今回初めて見学したのですが、思ってた以上に悲惨で特に教室が当時授業していたままの形で火事のために机やイスが真っ黒に焦げて残っていたのがより震災当時のリアルさなどを実感でき、東日本大震災は本当に起こった出来事なのだと再確認することができました。

MEET門脇では、石巻日日新聞の地震の影響で印刷機が使えない中でも「紙とペンがあるから新聞ができる!」と、各避難所の人数やライフラインの復旧状態、生活関連などの情報を伝えて人々が嘘の情報で惑わされないよう、傷つかないようにと1枚の新聞を何人かで写して避難所などに貼ったというのがとても感動する話だなと思いました。また、東日本大震災の前にも一度戦時中の時に手書き新聞だったというのを聞き、東日本大震災がどれほど大変だったのかがわかりました。あと「紙とペンがあるから新聞は書ける!」となって震災の翌日でも新聞を発行して連載を止めなかったというのが人々の団結力などを感じられました。

 津波伝承館では、ガラス張りの高さが実際に来た津波の高さだというのを知り、資料で石巻には○mの津波がきたと見ていて高いのは分かっていても、実際がどんな高さなのかが想像できなかったのでガラス部分を見たとき自分が思ってた以上に高くて「この津波が来たらそりゃあ怖くて動けなくなる」と思いましたし、震災がどんな感じだったか自分の目で見て感じとるべきだと思いました。


 また津波復興祈念公園では、木が10万本も植えられているのは沢山の命が失われた場所だから、また沢山の命を育んでいきたいという願いが込められているというのを聞き、ちゃんと意味や願いが込められながら作られた公園なので大事にしつつ、沢山の人にも意味や願いを知ってもらって公園に足を運んでもらえたらいいなと思いました。

 私はこの事前学習で、初めて聞いた知ったことがありました。学校やSNSで震災のこと学んでてもこのようなプロジェクトに参加しないと震災のことについては深く学べなかったと思うので、今回参加し自分の目で学ぶことができて良かった思いました。

 

●虎さん(高校2年生・震災時2歳)

 

私は東日本大震災の時は、2歳で、生まれも育ちも石巻です。震災時はちょうど父の転勤で家族で茨城県に引っ越していましたが、茨城県でもガス、水道、電気は一週間ほど止まっていました。私がこのプログラムを選んだ理由は、地元の人として当時宮城県の震災の様子を知る必要があると判断したからです。

 私は2,3年前に震災後の門脇小学校を訪れたことがありましたが、外周を歩き回っただけで、校舎内までは見ていきませんでした。今回のプロジェクトで実際に校舎の中や、復興祈念公園、伝承館、日和幼稚園の慰霊碑を見学しましたが、ただ外を見て回ることとは違い、校舎の中は当時小学生が生活していたそのままの状態で保存されていて自分が小学生だった頃を思い出し、胸が締め付けられました。

 以前私が外周を見て回っているとき、どこか他人事のような感じでしたが校舎の案内を実際自分の目で見て、自分の中で考えやモノの見方が物凄く変わりました。そこで大事なことが新たにわかりました。それは、人から話を聞くことだけでなく、被災した現場を見て理解することです。また、震災の前の街並みを知っている方からのお話を聞き、震災後の街並みと、震災前の街並みの変わり具合を知ることも大切だと高校生の視点から考えました。

 新しい言葉もたくさん知りました。例えば「避難の連鎖」、「関連死」などがあります。災害は逃げて終わりではなく、その後の生き方も考えなければいけないことを知り、家族と避難準備をもう一度確認したいと思います。このプログラムは私にとって人生の中ですごく大切な経験となりました。