カテゴリー:3.11を学ぶ

地元の高校生がMEETを案内!

12月6日、8日に、石巻市立西高等学校の1年生3名が「地域の大人と活動することで対話力・共感力・合意形成力を養う」ことを目的とした”街ミッション”に取組むため、MEET門脇に来てくれました。

私達からの3名へのミッションは「MEET門脇の展示ガイドへのチャレンジ!」
とはいえ展示ガイドばかりを練習するのではなく、この周辺の事を知ってもらうためにアプリを使用した街歩きプログラムや、語り部さんのお話を聞いていただく機会もつくりました。実際にガイド練習に充てられた時間は計2時間ほど。それでも2日目の午前中、3名で手分けして展示をガイドしてくれました。

この2日間に感じたことを「街歩きで感じた事」「語り部さんのお話で感じた事」「MEET門脇の展示ガイドを通して感じた事」の3つに分けて感想を書いていただきました。思いのこもった3名の感想をぜひご覧ください。

・阿部慶太(あべけいた)さん
1日目の最初は、多賀城高校の生徒の方々と街歩きをしました。いまだに残っている被災した場所などは、ここがどういう場所でどんな人が使っていたのか、大まかに知ってはいましたが細かく知りませんでした。しかし、ここはこういう場所でこんな人が使っていたんだよ。と、教えてもらうと初めて学ぶことがとても多く正直驚きました。そして、門脇小学校を見に行った時、三階の壁がボロボロになっていたため三階まで波が届いたのかな?と思いましたが波の高さは一階までと聞いて「ということは瓦礫の量もすごく、校舎もボロボロになってしまうほど津波の威力、そして津波火災がものすごかったんだな」と感じました。東日本大震災の時には、地震や津波だけではなく火災があったということは知っていましたが、門脇小学校の今の姿を見ると当時の震災のすごさが伝わってきました。
そして、その日は雪が降っていました。しかし、寒さを忘れてしまうほど話を聞くことに熱中してしまいました。

自分は保育所の年長までは南浜町に住んでいたため、家はすべて流されてしまいました。その時自分は保育所に居り、すぐに家族が迎えに来てくれて高台にあるおじいちゃんの家にずっと籠っていた記憶が思い浮かんできてあの時は大変だったな。と、思いました。今回みらいサポートさんにお邪魔させていただき、学ぶことも多くとても貴重な経験になり充実した三日間だと思いました。

・阿部礼人(あべひろと)さん
私たちは街ミッションの初日、語り部の草島真人さんの講話を聞く機会がありました。なぜその講話を聞く機会が設けられたかというと草島さんは語り部をして11年目らしく、近々新しい内容に挑戦したいとおっしゃっており、そのデモンストレーションのようなもので私たちに聞いてほしいとのことで聞く機会がありました。初めて震災の講話を聞いて思ったことは、想定外のこともしっかりと視野に入れておくことだと思いました。この講話はちゃんと防災意識をもっていたとしても全てがうまくいくとは限らないということを伝えており、やはりその場その場の対処が大切だと思いました。

私は震災時の記憶があまりなく、今まであまり触れる機会がなかったのでこのような機会があってとても良かったです。東日本大震災を通してたくさんの人が今までとは違う意識をもったとおもいます。その意識をこれからも大切にし、日々いかなる時でも臨機応変な対応を取れるように過ごしていきたいと思いました。

・渋谷心温(しぶやしおん)さん
3日目は、資料館の中を3人で協力して案内するというものでした。案内をする時は、やっぱりとても緊張しました。 地元の方々に震災の当時の自分の記憶とここで学んだ事を合わせてしっかり三人とも発表し、案内できたことがうれしくおもいます。僕たち3人は全員震災を経験しつつも当時の事を詳しく覚えてなく、3.11メモリアルネットワークさんにお邪魔して当時の南浜や門脇の事を詳しく教えていただき、どれほどの被害にあったのかを知りました。

僕が担当したのは、資料館に入ってすぐの震災前の模型などがあるホールを担当しました。模型の説明をするときに自分が初日に歩いてきた場所のことや、当時自分が何処にいたのかを話すなど工夫しながらはなしました。ほかにも日日新聞さんの6枚の壁新聞について知ってるか問いかけてみたり少しずつ工夫をしながら案内をすることが出来ました。僕らの内の1人は南浜に当時住んでいましたが 詳しくは覚えていなく、ぼくも近くの湊という地域で避難生活を送っていましたが知らない事ばかりで、この発表を通して知ることができました。とてもいい経験になり、3.11メモリアルネットワークさんにとても感謝しています。

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