カテゴリー:伝承を支える

2020年度震災伝承調査(速報分)のご報告

この度、岩手・宮城・福島の3県で震災伝承活動に取り組む団体・施設にご協力いただき、「震災学習プログラム」「震災伝承施設」の現状に関する調査を実施しております。
詳細については、現在、整理を進めている途中ですが、先行し、受入実績・キャンセル数について速報として情報公開いたします。
新型コロナの影響も大きかった2020年の伝承活動の状況を知っていただき、活動にお役立ていただけますと、幸いです。

【参考】昨年の調査報告書については、以下のブログをご参照ください。
「2019年東日本大震災伝承活動調査報告書」
 
 

実施概要

【対象】岩手・宮城・福島の3県で震災伝承活動に取り組む団体、施設
【期間】2021年2月13日〜2月26日

※〆切後提出分の回答も、追加で掲載させていただいています。
【方法】メールで依頼・回答(アンケートはWEBフォーム回答も可能)
【実施主体】公益社団法人3.11みらいサポート

※「令和2年度復興庁被災者支援コーディネート事業」の一環
【協力】3.11メモリアルネットワーク
【アドバイザー】東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔准教授
【最新更新日】2021年4月6日 20時00分

※この記事に記載しているのは、あくまで「速報値」です。
※追加でご回答をいただいた場合に更新するので、人数や割合が変化する可能性があります。引用される際には、「○月○日時点での調査結果」と明記の上、お使いいただきたくお願いいたします。
 
 

ご回答者様

震災学習プログラム:25団体(岩手5/宮城18/福島2)

岩手県 一般社団法人宮古観光文化交流協会(学ぶ防災)
岩手県 三陸鉄道株式会社
岩手県 一般社団法人おらが大槌夢広場
岩手県 一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校
岩手県 一般社団法人陸前高田被災地語り部くぎこ屋
宮城県 一般社団法人気仙沼観光コンベンション協会
宮城県 階上地域まちづくり振興協議会 語り部部会
宮城県 一般社団法人南三陸町観光協会
宮城県 三陸復興観光コンシェルジェセンター
宮城県 南三陸ホテル観洋 ※年別データのみ
宮城県 一般社団法人女川町観光協会
宮城県 一般社団法人健太いのちの教室
宮城県 大川伝承の会
宮城県 一般社団法人雄勝花物語
宮城県 石巻観光ボランティア協会
宮城県 公益社団法人3.11みらいサポート
宮城県 奥松島観光ボランティアの会
宮城県 一般社団法人防災プロジェクト
宮城県 七郷語り継ぎボランティア
宮城県 一般社団法人ふらむ名取・閖上震災を伝える会
宮城県 岩沼市千年希望の丘交流センター
宮城県 震災語り部の会 ワッタリ
宮城県 やまもと語りべの会
福島県 浪江まち物語つたえ隊
福島県 NPO法人富岡町3・11を語る会

伝承施設:27施設(岩手3/宮城17/福島7)

岩手県 大槌町文化交流センター
岩手県 いのちをつなぐ未来館
岩手県 東日本大震災津波伝承館
宮城県 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館
宮城県 リアス・アーク美術館 常設展
宮城県 気仙沼シャークミュージアム
宮城県 唐桑半島ビジターセンター・津波体験館
宮城県 南三陸ポータルセンター
宮城県 女川町まちなか交流館
宮城県 石巻市まちづくり情報交流館 中央館
宮城県 絆の駅 石巻ニューゼ
宮城県 つなぐ館
宮城県 南浜つなぐ館
宮城県 東松島市震災復興伝承館
宮城県 震災遺構 仙台市立荒浜小学校
宮城県 せんだい3.11メモリアル交流館
宮城県 名取市震災復興伝承館
宮城県 岩沼市千年希望の丘交流センター
宮城県 山元町震災遺構 中浜小学校
宮城県 山元町防災拠点・山下地域交流センター
福島県 相馬市伝承鎮魂祈念館
福島県 東日本大震災・原子力災害伝承館
福島県 双葉町ふれあい広場
福島県 東京電力廃炉資料館
福島県 ふたばいんふぉ
福島県 いわき震災伝承みらい館
福島県 福島県環境創造センター交流棟コミュタン福島

結果(速報):震災学習プログラム

2011-20年 年別受入数推移

 

2019/20年 月別受入数・前年同月比割合

 

コロナによる累計キャンセル数 (〜2020年12月/25団体合計) : 1,414件/52,464人以上

  • 2020年1年間の25団体の参加者合計は63,576人で、前年から約8.6万人減(=前年の約42.4%)。
  • 12ヶ月のなかでは「5月」が最も受け入れ数が少なく、24団体合計で336人(24団体中22団体で参加者数0人)、前年の約2.8%となった。(※注意)南三陸ホテル観洋は月別データなしのため、月別比較は24団体の合計。
  • 一方、秋以降、全体としては回復基調に転じ、12月は前年比112.0%となったが、一方でコロナの影響により、2020年12月までに25団体累計で5万人以上のキャンセルが出ている。
  • 発災から10年が経過し完成する新設施設との連動等により参加者増加も期待されていたが、結果的に25団体の2020年年間の参加者総数は前年から6割近く減少、最も多く受け入れていた2013年の約25.8%となった。

結果(速報):伝承施設

2011-20年 年別受入数推移

 

2019/20年 月別受入数・前年同月比割合

 

コロナによる累計キャンセル数 (〜2020年12月/27施設合計) : 770件/27,717人以上

  • 2020年1年間の27施設の来館者合計は691,206人で、前年から約25.3万人減(=前年の約73.2%)。27施設合計で2.7万人以上のキャンセルがあった。
  • 2019年の途中にオープンした施設の影響もあり、1〜2月は前年比増となったが、3月から前年比減に転じた。
  • 来館者合計数は「4月」が最も少なく、27施設合計で9,937人(27施設中4施設で来館者数0人/4施設が未開館)、前年の約15.3%となった。前年比の減少幅は「5月」が最大となった。
  • 2020年5月末以降新たに4施設がオープンした影響もあり、6月以降、合計の来館者数は徐々に回復、11月は前年の約91.2%となった。

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