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「311被災地視察研修」を実施しました

3.11を学ぶ

 

■愛知・名古屋の大学やメディア、防災関係者による「311被災地視察研修」を実施しました

3.11メモリアルネットワークは、岩手、宮城、福島の3県広域にわたる震災伝承の基盤づくりに力を入れています。3県の被災現場を巡る視察研修の展開を重視し、提案の第1弾として11月17-20日の3泊4日で、愛知・名古屋で活動する防災関係者による「311被災地視察研修」を実施しました。

名古屋大学、愛知県、あいち防災リーダー会、災害ポランティアセンターなごや、中日新聞、名古屋テレビ、中京テレビ、CBCテレビなど防災人材交流シンポジウム「つなぎ舎」の実行委員会で活躍する防災関係者15人が参加しました。中型バスチャーターで3泊し、参加費は79,000円でした。主な視察先は以下の通りです。

・17日日曜日 福島県大熊町・帰還困難区域

・18日月曜日 福島県大熊町・幼保小中一貫校「まなび舎ゆめの森」、福島第一原発

・19日火曜日 石巻市門脇小遺構、南三陸町防災対策庁舎遺構、釜石市鵜住居地区

・20日水曜日 大槌町役場跡地、陸前高田市津波伝承館

 

視察先では、3.11メモリアルネットワークの理事や仲間が案内、対応しました。大熊町では「大熊未来塾」の木村紀夫さんの案内で、自宅跡があり、次女の捜索が続く帰還困難区域内を視察しました。福島第一原発の構内も視察し、廃炉作業の現状に触れました。

 

釜石市鵜住居地区では「いのちをつなぐ未来館」の川崎杏樹さんとともに、釜石東中2年生として震災を経験して学校避難をした経路を歩き、語り合いました。

 

大槌町では「おらが大槌夢広場」の神谷未生さんとともに、町長以下幹部職員が亡くなった旧役場跡地や高台の避難予定先を巡り、組織の最大対応の課題を考えました。

 

大川小震災遺構など参加者が既に視察経験があるところは除外しての企画になり、まなび舎ゆめの森、福島第一原発構内、松島周辺といった復興状況を確かめる視察先も組み込みました。参加者からは「原発事故被災、津波被災の両方を実感できる視察研修はなかなかない。3.11メモリアルネットワークならではの企画に感謝したい」「被災現場で震災伝承に取り組む皆さんの熱意が伝わった」「震災教訓を南海トラフ対応に生かす視点を多く共有できた」と好評を受けました。

(企画、提案にあたっては、3県連携の強みを生かし、要望に応じてコーディネートさせていただきますので、気軽に問い合わせください)