3.11メモリアルネットワーク基金の新型コロナウイルス対策緊急助成について、審査を経て、以下の11団体への総額2,672,910円の助成が決定しました。
団体名 | 事業名 | 助成額 | |
1 | ふくしま震災復興まちづくり研究所 | 映像で福島の津波・原発事故被災地の“いま”を伝える | 240,000円 |
2 | きずなFプロジェクト | 紙芝居「みゆうとゆうみ」の複製と町内幼稚園・小学校への寄贈 | 300,000円 |
3 | 命のかたりべ | 命のかたりべ/疑似喪失体験プログラムの英語での活動のための準備 | 240,000円 |
4 | 特定非営利活動法人桜ライン311 | 安定的な寄附獲得への広報力強化(遺贈寄附) | 180,000円 |
5 | 特定非営利活動法人 チームふくしま |
震災があったから”こそ”生まれた物語イラスト集の作成及び講演映像作成 |
300,000円 |
6 | 減災活動団体 akari | フリーペーパー製作 | 92,910円 |
7 | 海の見える命の森実行委員会 | withコロナ♪コロナ禍に負けない!! 全国津々浦々次代を担う若人達とのWEB連携協働による海の見える命の森デジタル 広報啓発推進プロジェクト | 240,000円 |
8 | 一般社団法人陸前高田被災地語り部くぎこ屋 | インターネット配信による、震災伝承・防災・減災活動事業 | 300,000円 |
9 | 特定非営利活動法人 地球のステージ | 閖上の記憶 広報 プロジェクト | 240,000円 |
10 | 一般社団法人 トナリノ | 動画による震災伝承アーカイブ施設の充実と感染症対策 | 300,000円 |
11 | 一般社団法人 遠足プロジェクト |
広報の充実に向けた活動の評価検証とハイブリッドな活動モデルの構築 | 240,000円 |
審査に当たられた委員からいただいたコメントを以下にご紹介します。
東北大学災害科学国際研究所 准教授 佐藤 翔輔委員 |
採択された団体・個人の皆様おめでとうございます。いずれも、このような状況の中で丹念に練られた構想・計画をご提案・申請いただけたこと自体、大変なご苦労だったかと思います。コロナ禍の混乱のさなか、またその混乱が沈静化した頃、さらにそれよりも長期的な視野にたったご提案が見られました。大変な状況ではあるかと思いますが、全国・会員からの善意による助成になりますので、助成事業が終わった後の、会員関係者への知見・ノウハウの共有・波及を視野に入れた活動をお願いできれば幸いです。その際には、事務局やアドバイザー、また他の会員などに積極的にアクセス(活用)していただき、3.11メモリアルネットワークの活動を活性化いただければ幸甚です。 |
日本経済団体連合会 SDGs本部 統括主幹 長澤 恵美子委員 |
新型コロナウイルス感染症の拡大により、私たちの暮らしや学び、働き方も変化を求められています。「伝承活動」においても知恵と工夫が必要になってきており、人との絆をつなぐ、命の大切さを伝える、教訓を学ぶという価値を大切にしつつも、新たな伝承活動を模索する様々な試みが始まっていることを心強く感じました。ネットワーク基金がオープンなプラットフォームとなって、知見の蓄積と共有、伝承活動の価値の伝達をしていけるようになることを期待しています。 |
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科 科長 室崎 益輝委員 |
3.11基金の助成に採択された皆さん、おめでとうございます。新型コロナの蔓延の中では、東日本大震災の教訓を生かすことが求められているのに、その大切な教訓が新型コロナに隠されて見えなくなりつつあります。それだけに、声を大きくして、知恵を絞って、みんなの力を合わせて、東日本大震災の教訓を伝えていかなければなりません。花を咲かすためには、「土を耕し、水を遣る」ことが欠かせません。大きな花が咲くように、皆さんの更なる努力を期待しています。 |
中越防災安全推進機構 アンバサダー 山崎 麻里子委員 |
この度の申請書を拝見して、各団体、皆様の真摯な活動に頭が下がります。それぞれに、震災伝承のため、復興の一助となるため、地域づくりのためにご尽力されていること、コロナ禍の苦境において今回の助成金に申請されましたこと大変お疲れさまでした。一言に「震災伝承」といっても、具体的な活動に生かすもの、組織の継続や広報を目的としたものなど種々の申請を拝見し、これだけ多種多様な団体が活動されていること、3.11MNの活動が広域かつ多様であることを再認識しました。この度の助成金の活用が、新たな価値の創出につながることを願っております。 |
東北被災地の伝承活動を支える3.11メモリアルネットワーク基金は、皆様からのご支援・ご寄付によって支えられています。
新型コロナウィルスの影響により伝承団体への訪問や講演キャンセルが相次ぎ、1年で1番皆様に関心を持っていただけるはずの3月に、全く予約がなくなってしまった団体もいらっしゃいます。
どうか、東北の被災地における未来の命を守る活動の継続に、ご寄付をいただけますようお願い申し上げます。