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「県内語り部講話」第4回を開催!

 7月よりスタートした県内語り部プロジェクトは、第4回として「きずなFプロジェクト」をお招きして、みやぎ津波伝承館内の思い致す場にて開催いたしました。

 メンバーの中から、紀野國七海さん(宮城学院女子大学1回生)、渡邊聖南さん(宮城野高校1年生)、渡邊陽太さん(石巻専修大学1回生)、鈴木寧々さん(大崎八幡宮巫女)、そして顧問の瀬成田実さんに登壇いただきました。

 七ヶ浜町立向洋中学校の先生をされていた瀬成田実さんは、2015年より震災学習を授業に取り入れられ、災害公営住宅での交流会等の地域での取り組み、被災地訪問、生徒による小学校への出前授業と、今までの様々な活動を紹介いただきました。

 中学校卒業後に「震災を知らない世代にも震災の教訓を伝えたい」と話し合い、制作された紙芝居「みゆうとゆうみ」の上演もされました。

 紙芝居は、津波で家族を亡くしたメンバーの被災体験談をもとにしており、中学校の授業で震災学習に触れたことで、震災のことを伝える大切さを感じ、語り部活動をはじめた様子を描いています。「1分、1秒を大切に」というメッセージを、普段は幼稚園や小学校等で上演されています。

 瀬成田さんを交えたクロストークでは、震災当時子どもだったメンバーが感じていた思い、今後の伝承活動の展望等についてお話しいただきました。

 メンバーからは「身内を亡くしたような被害を受けていなくても、誰にでも震災を語り継いでいくことはできるということを伝えたい」「子どもたちに震災学習に関心を持ってもらえるよう、交流会やフィールドワーク等を通して前向きに取り組んでもらえる機会をつくりたい」と語られました。また、みやぎ津波伝承館については「子どもにも伝わりやすいよう五感で感じ取れるものがほしい」と、震災を知らない世代に伝える工夫の重要性を指摘されました。

 今後さらに震災を知らない世代が増えていく中で、近頃、関東でも地震が多く発生しており、ますます震災の教訓から一人一人の災害時の行動を考える機会がもとめられています。

 来週10/16(土)には「健太いのちの教室」田村孝行さん・弘美さんをお招きし、みやぎ津波伝承館にて開催予定です。11月以降も宮城県内各地の語り部さんをお招きして実施して参りますので、よろしくお願いいたします!

 

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