平成30年豪雨災害の広域にわたる甚大な被害に言葉もありません。
先週、岡山・広島へ視察に赴き、第1回西日本豪富災害支援広島ネットワーク会議に議事記録として参加し、支援のネットワークが組まれ始めていることを感じました。
空撮など小さな活動を行ってまいりましたが、今現在復旧作業に尽力されている方々へ感謝するとともに、石巻から何もできず申し訳ない気持ちでいっぱいです。
広島の方が「4年前にも(豪雨災害が)あったのに、今回も同じことになった・・」と、くやしさをにじませながら話してくださいました。
「逃げれば助かった」は、東日本大震災でも重い教訓となりましたが、逃げる場所(高いところ)が想定しやすい津波災害に比べ、土砂災害はどこの斜面が崩れるのかわからないため、「私の命が、家が危ない」と我が事として避難行動に移してもらうことが難しいように感じました。
引用:呉市土砂災害ハザードマップ(安浦町(3)内海・野呂地区)
大きな被害を受けた呉市のこの集落では、ハザードマップでほぼすべての斜面が土石流の特別警戒地域であり、地域の集会所も土砂災害想定の時には避難所として使用できないことになっていました。
今回の豪雨災害の実際の被害状況を重ねてみると、北斜面の崩れたところ、そうでないところを比べてみると、斜面の下にお住まいだった方にとっては、沢一本の違い、ほんの数mの違いが、余りにも大きな隔たりを生んでしまったことがわかります。
熊本地震の後も、大雨で新たな土砂崩れが発生しました。大雨や地震、砂防ダム決壊等の際には二次災害が発生する恐れがありますので、どうか、命を守る避難行動をとっていただければと思います。