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石巻市防災シンポジウムを聴講しました。

私たちのこと

石巻市防災週間中の3月15日に開催された「石巻市防災シンポジウム」。展示パネル作成の協力と共に基調講演の聴講へと石巻専修大学を訪れました。

基調講演は、災害状況イマジネーション能力を高める目黒メソッドを提唱する東京大学教授目黒公郎氏によるもので、災害に強い(災害レジリエンスの高い)社会の実現をテーマに、[1] 防災知識の習得~行動へ、[2] 防災における自助・共助・公助の役割と連携、[3] 災害に強く安心して暮らせるまちづくり、[4] 震災の伝承(後世・世界の人々へ)の4つをポイントに、「私たちにできること」について提案がなされました。

今後の防災対策を考える上で重要なことは、災害状況をきちんと想像できる人々を作ること。その具体的な方法として、目黒メソッドや目黒巻(*)などのツールを使いイマジネーション能力を高めることの有効性と、そのような教育により災害レジリエンスが高められた「ひと」と災害レジリエンスの高い「施設(都市)」の整備、この2つによって災害に強い社会が実現されると伝えました。

その後行われたディスカッションでは、石巻市長の亀山紘氏、ベビースマイル石巻の荒木裕美氏、石巻市社会福祉協議会の伊藤勝弘氏、石巻専修大学の庄子真岐氏をパネリストに迎え、「震災の教訓を生かし地域でどのような取組みが必要か」について考えられました。

官・民・学、それぞれの立場から地域の防災対策について意見が交わされた今回のパネルディスカッション。「重要なのは住んでいる方が主役となり、本気になって次世代の為に地域を変えること」という目黒氏の言葉で締めくくられました。

私達ひとりひとりにできることを考え、「守る」「伝える」「逃げる」という減災の取組みや地域での支え合いを大切にすることが災害に強いまちづくりに繋がります。
未来の石巻に伝えつなぐため、これからも日々地域での活動に取り組んでいきたいと思います。

(*)目黒巻:災害時の状況を自分自身の問題としてイメージするトレーニングツール。
関連ページ 「間違いだらけの防災対策 第2回」(内閣府ウェブサイトより)

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