10月6日、石巻市総合防災訓練が行われました。スローガンは「あるいでにげっぺ」。石巻地方の方言で「歩いて逃げよう」という意味です。午前七時七分に地震発生の防災無線が流れ、大津波警報が出たとの想定で防災訓練が開始されました。
今回、石巻市は指定避難所等の202箇所にWi-Fiポイントを新設し、携帯などの通信手段が断絶した状況でも災害関連情報を一元的に集約・管理・発信可能な通信システム「ORganized Area Network GEar」(通称)の運用を開始。
災害に関する最新情報が閲覧できる「石巻市災害情報ポータルサイト」、安否情報を確認・登録ができる「石巻市パーソンファインダー」の二つを、避難訓練の参加者にスマートフォンやパソコン、タブレット端末で体験をしていただきました。
今回、みらいサポート石巻では、コンパクトシティいしのまき・街なか創生協議会と協力し、タブレット端末やパソコン、ディスプレイを準備し、石巻小学校へ避難されてきた方々がオレンジを使ってみるお手伝いをしました。
オレンジを使った情報閲覧・入力を体験した方々からは、離れて暮らす家族に伝えるには便利などという声を聞くことができました。しかし、入力項目の多さや個人情報の取り扱いを心配する声もあり、全国初の情報管理システム「オレンジ」が市民の方々に身近なものとして活用されるためには、これからも継続的な取り組みが必要です。
石巻市によると、今回の総合防災訓練の参加人数は昨年よりも約1万3600人下回ったとのことですが、津波で大きな被害を受けた石巻市が、誰もが助かる安全安心の川湊となることを目指し、今後も街なか協議会が推進する「安全・安心のまちづくり」をサポートしていきます。