今年の1月、大震災で最も多くの義援金が集まった台湾からの招待で、初めての海外講演に行って参りました。
台湾の行政や大学の方々を対象に、石巻ではNPO・ボランティアが1年間で28万人活動し、行政や社協と連携できた事例をお話しする機会を頂きました。
通訳を介しながらなので伝わるか不安だったのですがとても興味深く聞いていただき、最後に主催者から「台湾の災害の時にも、このような連携をしていく仕組みを作っていきたいんだ」と紹介いただき、招待してもらって本当に良かったと思うと同時に、台湾の方々に対する責任感のようなものを感じました。
東日本大震災後、台湾で集まった義援金の額は、200億円を超えると聞いています。石巻でも、昨年に「台湾からの義援金」が直接手渡しで届けられたことは市民の方々の記憶にも残っていると思います。
参加者に関心の高い方が集まっているからなのか、「台湾が大地震時に、日本はすぐ助けてくれたから」と多くの方が仰ってくれました。
講演の前に、集まった方々に心を込めて御礼の言葉を述べたのですが、200億円という額と、海を越えて届いたその気持ちの重さを考えると、「いくら感謝しても足りない」というのが実感です。
あの震災から、もう少しで2年。この週末に、3回忌を行う方々も多くいらっしゃいます。
それぞれの日常の中、過ごしてきた時間を振り返ると当時に、ふとした瞬間にでも、世界中から集まった支えについても思い返せる時間があれば・・・。
講演でそのような気持ちをお伝えするのはとても難しいのですが、何かがあった際に支え合える「つながり」が少しでも作れるよう、お手伝いしていきたいと思っています。