みらいサポート石巻が支援している、コンパクトシティいしのまき・街なか創生協議会(以下、街なか協議会)が『街なか復興ビジョン』を作成してから早くも1年が経ちました。震災から2年を迎えようとしていた2013年3月、石巻の中心市街地でまちづくりに取り組む住民やボランティアが中心となり、専門家のサポートを得て作成したものです。堤防や橋の架け替え、被災した建物の復旧計画が進められる一方、解体が進んだ街なかは空き地が増え、街の再生までの道のりが長く感じられていた当時、新たに造られる街のイメージと、自分たちが暮らし、様々な活動を行う姿を重ね合わせながら描いたビジョンです。ビジョンは、3つのコンセプト(※1)に基づき、7つのプロジェクト(※2)を提案しています。
(※1)『石巻 街なか復興ビジョン』の考え方: 誰もが助かる安全安心な川湊“石巻”
“石巻人”の繋がりが賑わいを生むまち “石巻人”の挑戦が新たな産業を生むまち
(※2)7つのプロジェクト:防災、賑わい・商店街経営、食、アート、生活・医療・福祉、
情報発信、アクセス
7つのプロジェクトはどれも街の再生に欠かせないコンポーネントですが、東日本大震災最大の被災地として、まず「安全安心なまち」の実現に向けて、昨年秋より「安全安心のまちづくり」の取り組みがスタートしました。みらいサポート石巻は、街なか協議会と協働で石巻市、専門家とプロジェクトチームをつくり、防災意識等のアンケート調査、住民や事業主とのワークショップ、震災教育のツール(津波伝承ARアプリ)の制作を行っています。
プロジェクトの詳しい内容は今後のブログでご紹介しますが、震災の経験から学んだ防災の知恵と工夫を日々の暮らしに根付かせることにより、私たち自身、そしてこれから街で暮らす人々、さらには石巻を訪れる方々が安全で安心に過ごせるようなまちづくりを目指しています。