お知らせ・活動報告

Infomation

つなぐ館展示

3.11を学ぶ

震災伝承スペース「つなぐ館」は、今年4月末に現在地に移転開館して以来、おかげさまでこの9月までに4,700人を超える皆様にご利用いただきました。すでに昨年度の年間入館者数(2,618人)を大幅に超えており、これまで当館にお寄せいただいたご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。今後も東日本大震災とその後の歩みを伝えつなぐ施設として微力ながらその役割を担ってまいりまたいと思います。

つなぐ館移転にともない、それまでの館内展示もリニューアルしました。展示の幾つかをご紹介します。

■コンセプト展示「奪い去られたもの」「失うまいとしたもの」

この街が営々として築き上げてきたもの、それぞれの家庭が積み上げてきたものが、一瞬のうちに砕かれ奪い去られていった様と、悲嘆や苦悩の中にあってなお歩みを進めようとした人々の姿を切り取った写真展示です。

■石巻のメディア、市民が伝える3.11

大震災の破壊と犠牲、混乱のなかにあって地元メディアが伝えたこと、そして市民の避難体験を紙面や録音に収めたコーナーです。

 

■復旧に向けた想い、市民・ボランティアの活動記録

震災直後から国内外を問わず数多くの方々が復旧支援に懸命に取り組みました。その日々の記録を、炊き出し、メディカル、生活支援など活動の種類ごとにファイルし展示しています。加えて、瓦礫の中から見つかったご当地キャラクター(シージェッタ―海斗)も当時のままの姿で展示しています。

■中心市街地模型、石巻津波ジオラマアプリAR&VR

市街地再開発の場所や規模を概観したり、避難経路の検証に利用した500分の1の立体模型です。あわせて、津波襲来のジオラマアプリを活用して、時間の経過と市民の避難行動を相関して見ることもできます。

他にも、津波の遡上範囲を表した石巻圏津波遡上範囲マップ、同じポイントの震災前、震災後、未来を写真や絵図で示した「石巻津波伝承ARアプリ」、そして復旧・復興の進む街並みや施設を(マルチコプター)空撮した動画コーナーなどがあります。