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「語り部と歩く3・11」を活用したフィールドワーク

3.11を学ぶ

語り部の方の避難行動を時間軸と空間軸で丹念に追いながら、その場その瞬間に何を考え、どう行動していったのかを調査し、災害時の人的被害の軽減に生かすことを目的としたフィールドワーク(語り部と歩く3.11)に同行しました。このプログラムは、通常修学旅行や校外学習など小・中・高校の生徒さんを対象に実施していますが、今回は大学の授業の一環として特別に企画しました。

場所は市内の旧北上川を挟む東西の河口付近。大阪市立大学の学生さんが湊地区と対岸の門脇・南浜地区に分かれて語り部の方とともに避難の跡をたどりました。語り部の方の避難体験や質疑応答などを通して、学生の皆さんも避難時の心の動きや避難する際の判断の背景などをより明らかにとらえられたように思います。

普段、語り部と歩く3・11はこの段階で終了となりますが、今回はさらに、フィールドワーク用に作成した大判の地図上に、付箋に書きとめた聞き取り内容を置きながら大まかな整理作業をしました。今後、大学に戻ってより詳細な分析がされるようです。避難した路地や小道が、復興の土地造成の中で次第に消えていますが、現地を歩きながら、体験を聞いたり、見たり、感じたり、考えたりするプログラム(語り部と歩く3・11)の活動を今後も大切に継続していきたいと思います。