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語り部in新潟

6 月29日(日)当団体スタッフ2名が新潟市の市立柳都中学校を訪問し語り部を行いました。会場周辺は信濃川が日本海にそそぐ河口部で、古くから舟運で栄えた歴史もあり、どこか石巻に似た印象を受けました。当日は中学校区の合同避難訓練も行われ、篠突く雨の中、住民の方々が町内会や自主防災会の名前の入ったのぼりを持ち、続々と体育館に集まってきました。

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会場校の生徒を加えると場内はほぼ満杯の状態。校舎内では要援護者役の住民とその介助役の中学生が忙しく立ち動いていました。昼間の在宅者人口に占める高齢者の割合が高くなっている状況下で、中学生が避難所運営の一部を担うことも考えられているようです。

語り部プログラムを始めるにあたり、主催者や会場校校長、生徒会副会長の皆様から「しっかりとした地域防災の確立」「学校と地域が連携した防災」「自分の命は自分で守る」等々の観点から挨拶があった後、石巻の位置関係、津波映像、震災写真などをスクリーンに映しながら、被災地の概要、津波襲来時の学校現場の対応、児童の安否確認、避難所運営等々について体験の一端とその教訓をお伝えすることができました。

新潟地震から50年、新潟中越地震から10年の節目にもあたる今回の語り部は、地域住民挙げて防災に取り組む力強い姿勢を感じる機会ともなりました。

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